Steamで大量アカバン!?圧倒的に不評な虚無ゲーや不正アカウントを大量削除

2023年7月7日(金)。
初夏の匂いを感じさせながら穏やかな週末を迎えるかのように思ったこの日でしたが、PCゲーム界では穏やかとは程遠い衝撃な日となりました。

PCゲームの配信プラットフォーム大手・Steam(スチーム)において、現在配信中のゲームアプリや開発者アカウントが大量に削除されたのです。

公式からの発表や削除理由等といった情報は今のところないものの、Steamにおいては以前より品質的に問題のある低クオリティのゲーム他社の複製とも思われる怪しい不正タイトルまで数多く存在しているのが実情で、Steamは誰でもゲーム配信が可能な媒体という事からも数多くの不正ゲームによりもはや無法地帯化しているという声も少なくなく、プラットフォーマーとしても悩みの種だったのは間違いなく、今回の措置はこれらのことによる対策と見られています。

▲現にSteamの大量アカバン騒ぎは今回が初めてというわけでもなく、これまでにも数回に渡って似たような削除事例が報告されておりました。

削除されたゲームの多くはショベルウェアと言われる手法(質より量という考え方で低品質な複製ゲームを大量にリリースするやり方)を利用し、自分でソースコードを記述したりオリジナルのアセットを作成したりするのではなく、Unity Asset Storeなどで販売されているアセットやソースコードをそのまま利用しているようなオリジナル作品と呼ぶには程遠いゲームが非常に多いという傾向があるようでした。

こういった行為はアセットフリップとも言われており、最近ではグラフィック素材だけではなくゲームそのもののテンプレートを複製流用し、新作インディゲームと見せかけてSteamに配信しているような開発者も存在しており、
更には人気作品のブートレグ(海賊版)とも思えるタイトルを配信しているゲームとその開発者アカウントも一気に削除したようです。

Steamを運営する米Valve社による一連の大量削除事件は、こういった一部の不正開発者にむけた見せしめのようにも感じられ、今後もまた継続するのではないかとの見方も出ています。

ネット上ではこのSteamの騒動を見て

「垢BANは妥当」
「クソゲーなのに高すぎる」

といったネガティブな声から

「Steamからクソゲーが淘汰されたらそれはそれで悲しい」

といった声まで多く上がっておりました。

また、最近ではSteamだけではなく、ニンテンドーeショップなど他のプラットフォームにも低品質ゲームを配信し出す開発者が増えているようで、業界では更なる規制の強化といったイタチごっこが予想されています。

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