なぜ「あつ森」はコロナ禍で大ヒットしたのか?投資家が驚愕した任天堂過去最高益の理由

コロナ禍とはなにか

そもそも”コロナ禍”とは、2019年後半から中国から流行した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による災難や危機的状況などを指す言葉のことです。

ちなみに、コロナ禍の『コロナ』とは文字通り新型コロナウイルスのことを指しており、『禍』は”災い”や”災難”又は不幸な出来事を意味する言葉で後にはコロナ禍と呼ばれることになりました。

新型コロナウイルスの流行が拡大するとともに、2020年3月半ば辺りからインターネットや新聞といったメディアに広く用いられた言葉です。

コロナ禍で癒しをくれたのが”あつ森”

日々、新型コロナウイルス感染症の猛威を奮って広がっていく一方です。

巣ごもり需要を背景に大ヒットを記録した任天堂が制作・販売する「あつまれどうぶつの森」は、いまや世界中でブームを巻き起こしているタイトル作品です。

あつ森は、2020年3月20日に発売されたNintendo Switch専用のソフトで2001年から展開されているシリーズ7作目の作品となっており、無人島を舞台に動物たちと共に1から無人島生活をするという内容のゲームで、発売開始から約3ヶ月という短期間で国内の累計販売数が500万本を突破するほど注目を集めたゲームとなりました。

ちなみに、2020年の流行語大賞にノミネートされるなどコロナ禍で暗いニュースばかりの世に明るい話題をくれたのがあつ森だったということでしょう。

あつ森が人気な理由の1つとして大きく挙げるとしたら、やはり登場するキャラクターが愛くるしいという点だ。

容姿だけではなく動きやしゃべり方も含めて可愛く、主人公になるアバターもかなりチャーミングに作られており、動物たちと触れ合ったり、虫捕り・魚釣りをしたり、自分の家を好きに建てたりろ自由にほのぼのと遊べるのが特徴的なゲームです。

コロナ感染拡大に伴い、巣ごもりを強いられてしまった人達にとってあつ森は家族間のみならず、友達や親戚などに直接会いたくても会えないといった状況の中で、1つのコミュニケーションツールとしての需要性も見出せるということも要因の1つと言っても過言ではない。

また、あつ森にはプレイヤーがオンラインを通じて自身の島に友達や他の人を招待することもでき、他にも自身が他の人や友達の島に行って遊ぶことも可能なため、外に出られないという状況でコミュニケーションが枯渇していた状態に見事にマッチしたということになります。

ですが、ソフトの発売がコロナ禍とマッチしたから爆売れし、1種のコミュニケーションツールとしても使えたわけでもしこれであつ森が販売されてなかったら、”あつ森”というソフトによって救われた人たちは一体どうなっていたのだろうか。。

巣ごもり需要とは?

そもそも当記事で記述していた”巣ごもり需要”とは、コロナ禍によって増えた在宅時間を快適に楽しむことを目的とした需要のことを言います。

例えば、『コロナ禍によって旅行などに行けない分、代わりに自宅でゲームしたり動画を見たりしてエンタメを楽しみたい…』『自粛していても自宅で快適に働ける環境を作りたい…』『外食ができない分、自宅で美味しい食事がしたい…』などといったステイホーム生活の中で抱いた欲求が各分野で大きな需要性を生み出したのです。

巣ごもり生活症候群という可能性

上記で巣ごもり需要について記述しましたが、巣ごもり生活という面では良いことだけではありません。

”巣ごもり生活”では、外出自粛やテレワークの実施がされたり、保育所の閉鎖によって仕事を持つ親が仕事で外出できずに自宅で子供の世話を余儀なくされるなど日常的な生活から非日常的な生活が長く続いてしまいます。

そんな中で、新型コロナウイルス感染の拡大や職場の休業、職場の倒産などによる失業、低迷していく経済情勢といったこれから先の生活の見通しが立たないことから不安が高まっていき、夫婦間の負担増加、場の閉塞感、娯楽といった気分転換の困難などの生活上ストレスを強く感じるようになってしまいます。

そういった問題が多くなるにつれて、普段なら仲の良かった家族や恋人、友人などの関係に軋轢が生じてしまう可能性も高まり、関係の悪化が促されDV(Domestic Violence)問題や児童虐待などに至ることも懸念されています。

このような個人のメンタルヘルスや家族などの関係性が悪化することで起こりかねないこういった状態のことを、『巣ごもり生活症候群』と仮称ですが世間で騒がれています。

確かにいつ終わるか先が見えないこういった事態に不安感に駆られてしまいストレスを抱えてしまうのも分かりますが、互いに個々で悩むのではなくしっかりと家族や恋人、友人同士などで話し合って解決していくのが得策でしょう。

米国でもヒットしている”あつ森”…募る不安感とは?

国内で『あつまれ どうぶつの森』がヒットしていたが、米国でも『Animal Crossing: New Horizons』というタイトルでヒットしており年間売り上げでTOP3に食い込むほどの爆売れを果たしました。

コロナ禍で敦盛は”癒やし”となりましたが、米ノーザンコロラド大学が研究したところ孤独感の強さが表れたのはプレイ頻度が高い人で、同大はあつ森によって孤独感から逃れようとプレイ時間が増えてしまい、逆に他の人との距離を感じてしまったのではないかと推察しました。

また、ゲーム内キャラクターの島民との交流頻度が高い人や隔離期間中の総ゲーム時間が長い人は特に不安感が強い人だったと主張しており、孤独感や不安感が低い傾向があった人たちは現実のプレイヤーや島外からの訪問が多いという場合だけだったと発表。

そのため、ゲーム内に登場するキャラたちとの交流だけではなく、島外のプレイヤーたちとの交流によって軽減される可能性が高いということなのでしょう…。

まとめ

コロナ禍が原因で家族や恋人の仲が不仲になってしまうというケースは実際にありました。

ストレスが溜まってしまい、DV問題・児童虐待問題・殺人といった事件問題など全てがコロナ禍によるものとは言い難いですが、実際に新型コロナウイルス感染拡大によって様々な問題がニュースになったのは皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。

ですが、そんな状態のときに”あつ森”という希望の光が見え救われた方もいらっしゃると思います。

実際にもニュースになっており、結果的にプラス作用が働いているわけですから任天堂は大きな発明をしたとも言えるでしょう(笑)

あつ森は自分のペースでほのぼのとした世界観で楽しめるゲーム作品なので、癒されたいと思う人や日々忙しい人にとって非日常的な生活のできる”癒やし”の1つとも言えます。

こういったことを踏まえて『あつ森』が社会的現象となったのも頷けますね!

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